カートリッジヒーター

従来のヒーターと異なる画期的な設計と製造方法を採用したヒーター

ナショナル電熱では高熱伝導性・高絶縁性にすぐれた無機絶縁物の開発に成功しました。
そしてこの無機絶縁物をパイプ中に圧入して発熱体を埋没した後に圧縮形成して、パイプ・発熱体・無機絶縁物を一体化させました。
これによって、長寿命・高ワットの驚異的性能を持つヒーターが得られます。
永年にわたり培われた確かな技術力と開発力により完成した高品質なカートリッジヒーターが、
”ナショナル電熱のHI-WATT(ハイワット)カートリッジヒーター”です。スタンダードとサーモカップル入りがあります。

特 長
◆熱効率が良く経済的です。

直接伝導として使用できますので、熱を必要とする部分への集中により、熱損失はほとんどなく、消費電力がお得です。


◆耐振動性・耐腐蝕性にすぐれています。

パイプ、発熱体、無機絶縁物が一体化され、しかも石のように硬いので、振動による発熱体の偏心、断線が全くありません。パイプを用途に応じて使い分ければ、酸性、アルカリ性等の液体及び気体も直接加熱できます。


◆電気の安全性にすぐれています。

パイプと発熱体とは完全に絶縁されていますから、ショートの心配はありません。加熱性物質も安心して加熱できます。


◆広範囲な適応性

どのような形状でも自由に製作でき、しかも液体、固体、気体のすべてに直接加熱できますから、その適応性は無限といえます。


◆簡単な温度コントロール

直接加熱ですので、熱伝導の時間差が少ないため、温度制御が簡単に正確にコントロールできます。


◆小さな形状で高い温度

従来のヒーターよりも高い熱量が得られるので、形状はより小さくできます。また赤熱状態で長時間使用に耐えます。


的確な温度コントロールで均一な製品が得られるサーモカップル入り

HI-WATTカートリッジヒーターにサーモカップルを内蔵させたヒーターは、
狭い箇所や温度を間接的にキャッチするため、温度差が出る箇所など温度コントロールがむずかしい箇所に使用され、
的確な温度コントロールが出来る画期的なヒーターです。

現在樹脂成形のヒーター温度コントロールはスライダックによる経験とカンにたよっているが、このヒーターの出現によって一定温度にセットしておけば絶えず均一な製品が得られます。よって量産化と良品質が未経験者の操作で出来るものです。オーバーヒートする前にサーモが作動するためヒーター寿命が永く維持できるホットチップ用ヒーターとして開発されましたが他の産業界でも注目されている製品です。

◆特 長〈サーモカップル入り〉

◎樹脂の熱分解防止
◎ホットチップ内のオーバーヒート防止
◎ホットチップ内の的確な温度コントロール


◆サーモの種類

◎CAまたはIC


4φ・5φ HI-WATTカートリッジヒーター

被膜リード線が内部より出る小型でハイパワーの高性能製品

6φ~25φ HI-WATTカートリッジヒーター

産業界の多彩なニーズにお応えする外径サイズ豊富なカートリッジヒーター

HI-WATT 容量分割カートリッジヒーター

被加熱物の熱の均一化が可能な高ワットヒーター

現在一般に使われているヒーターの発熱状態は長手方向の中央部に熱が集中するので、被加熱物の熱の均一化が非常にむずかしく、作り出される製品のバラツキなど色々支障をきたしてきましたが、ハイワット容量分割カートリッジヒーターは、中央部の熱の集中を防ぐために容量を2・3・4分割等容量差を付けることにより被加熱物の熱を均一化することのできる高ワットの入るヒーターです。熱を加えたくない所は発熱させないこともできます。サーモカップル内蔵型もあります。

ヘッド・ヒートアップカートリッジヒーター

ヒーターヘッドに十分な熱量を集中できるヒーター

プラスチック界に於ける技術の進歩には目を見はるものがあり、たえず新しいシステムが生み出されています。その中でヒーターのはたす役割はかなりなウエイトをしめています。とくにチップに於いてはヒーターは欠かせません。にもかかわらず満足感をあたえるには未だ不十分なのがヒーターの現状です。それはチップの先端の温度を十分に上げるにはヒーターヘッドのパワー不足はいなめません。そこで生まれたのがヘッド・ヒートアップ型ヒーターです。
本来ヒーターの先端部(Head)は非発熱部が5㎜位設けられている為にチップのような先端部により高い熱を必要とするには芳しくありません。チップ先端を必要温度に上げるとチップ中央部もより高くなって、樹脂分解などはかばかしくありません。それを補うに十分な熱量をヒーターヘッドに集中させたヒーターです。

HI-WATT 容量分割カートリッジヒーター(サーモカップル入り)


リード線保護と端末処理のバリエーション